9/11(水)-12(木) 剱岳・別山尾根
2日目
2日目はテントの外に出ると満天の星空でした。
剱沢のテント場は山に囲まれていて、外界の光が入らないので、晴れると星が綺麗ですね。
この日は3時前に支度を済ませて、ヘッドライト装備で剱岳を目指して出発しました。
一服剱まで登ると、富山の夜景を一望することができました。
風は弱く、登っている間は暑いくらいでした。
前剱に登るまではまだ暗く、浮石や落石に注意しながら慎重に岩場を登りました。
後ろを振り返ると登ってくる登山者の姿がまばらに見えました。
平日ということもあり、人が少ないのは幸いだと思いました。
前剱まで登ると辺りが少しずつ明るくなってきました。
ヘッドライトがいらない明るさになるまで山頂で休憩しました。
前剱から見える剱岳山頂の景色は最初は雲に覆われていましたが、明るくなると同時に雲がだんだんとなくなり、山頂が姿を見せてくれました。
ヘッドライトを外し、前剱を出発しました。
途中で後立山連峰方面から朝日を拝むことができました。
立山~薬師岳方面が朝日でピンク色に染まって綺麗でした。
朝日を浴びた後は、鎖場ルートの連続でした。
ここからは危険な箇所が連続するので、呼吸を整えながら緊張感をもって進みました。
平蔵の頭、平蔵のコル、カニのたてばい、と核心部となる鎖場を一つずつ慎重にクリアしていきました。
カニのたてばいまで登れば、山頂までの道も少し緩やかになり、歩きやすくなりました。
この日は、雲が上がるのが早く、日が登って1時間もしないうちに雲が上がり初め、山頂に着くころには雲に覆われてしまいました。
もともとの予報ではもっと雲が多いと思っていたので、短い時間でも絶景を拝むことができてラッキーだったと思います。
山頂で一息ついた後は、再び緊張感をもって下山ルートを目指しました。
下山もカニのよこばいなど、多くの鎖場があるため、気が抜けませんでした。
平蔵の頭を越えてから前剱までの間の稜線で、雷鳥に2回遭遇しました。
こちらの姿を見ても全然逃げず、しばらくの間、雷鳥の姿を見て癒されました。
前剱からも浮石の多い岩場を慎重に下り、剱沢のテント場まで無事に戻ることができました。
テント場でお昼ご飯を食べた後、テントを撤収し、室堂を目指しました。
地味な登り返しが少し辛かったですが、最終的に雨にほとんど降られることなく、全行程を終えることができたのはラッキーでした。
立山駅まで戻った後は、温泉に入り、富山県内で回転寿司を食べてから埼玉に帰りました。
埼玉に帰ったのは夜の12時くらいになってしまったので、家に帰ってからはすぐに寝て翌日の仕事に備えました。
長距離移動と長い行程で大変でしたが、天候にも恵まれて、登山道中は良い景色を拝むことができました。
危険なルートでしたが、何事も無く、無事に戻ってこれて良かったです。
お疲れ様でした。
(参加人数: 3名)