2/13(火) 三国山・雪洞トレーニング

こんにちは、B.T.です。
この日は群馬県の三国山で、雪山ビバーク訓練として、雪洞作りのトレーニングを行いました。

この日の天気は、本州は広く高気圧に覆われたため、雲一つない晴天でした。また風も非常に穏やかで、登っている間は暑いくらいでした。

まずは、三国山山頂を目指しました。山の中腹からは雪も深く、スノーシュー、ワカンを装着して登りました。山頂の稜線を歩いている間もほとんど風は吹いておらず、快適に歩くことができました。山頂の先からは、白く染まった谷川連峰、苗場山、浅間山などの山々を眺めることができました。

ビバーク練習のために、山頂を目指す途中で積雪の深さを測り、ビバークできそうな場所を探しました。
山頂付近は積雪量はそれなりでしたが、藪も多そうだったので、山頂から少し下った標高1540m付近の雪だまりの斜面で雪洞を作ることにしました。
積雪の深さは最大1.5m程度で、雪洞を掘るには不十分だったので、スコップで周りの雪を盛ってスノーマウントを作り、そこから掘り進めることにしました。
少し手間がかかりましたが、人一人がビバークするのに十分なサイズの雪洞を無事に掘ることができました。

雪洞を掘った後は、雪洞の前でもつ鍋を食べて、疲労回復しました。
雪洞内で寝転んだりした後は、雪洞をスコップで壊してから、下山しました。

北陸や北アルプスなどの積雪の多い山や、長い行程の雪山登山をする場合は、万が一の場合に備えて、雪洞などを使ったビバークの術を身につけておくのは大変有効だと考えています。自分の身を守るためというのはもちろん、仲間が行動不能に陥った場合、すぐに救助が来るとは限らないので、パーティーメンバーの全員あるいは複数人がビバークの知識を身につけておくのが理想的だと考えています。
雪洞は正しく作ることができれば、風や雪を防ぐことができ、断熱効果も高く、内部の気温も0℃より低くなりません。過去の遭難事故でも、雪洞を作って数日間ビバークを行った末に生き延びたケースがたくさんあります。

特に今回は積雪量が少ない中でも十分なサイズの雪洞を作ることができ、とても有意義な経験ができたと思います。
また来年以降も機会があれば、トレーニングを行いたいと思います。

お疲れ様でした。
(参加人数: 2名)